鍼灸医療は、人をトータルな観点からみることから「全人的医療」といわれています。また、その原点を「いまだ病まざるを治す」との予防医学的な考えに置くことから、「未病治療」とも言われます。
疾病が発生した場合、人間が本来持つ自然治癒力をその人の最も適した状態まで高め、病気に打ち勝つ力を強めることができる医療なのです。医療は、今、病気そのものに対する治療医学から人をトータルに見つめる「心ある」医療へと転化しています。
本校では中国伝統医学と現代医療である西洋医学の両方の知識と技術を学ぶことができるフィールドであり、新しい科学の目を持った「心ある」鍼灸師の育成を目指します。
鍼灸治療の基本となる中医学(中国伝統医学)の理論と診察法、確かな治療技術を学びます。さらに最新医療機器を用いた実習で、現代の臨床医療に対応できる鍼灸師を目指します。
鍼灸には、中医学で古くから伝わる「望診(ぼうしん)」「聞診(ぶんしん)」「問診(もんしん)」「切診(せっしん)」からなる四診(ししん)と呼ばれる4つの診察法があります。それらの結果を元に、人をトータルな観点から診ることができ、「心ある」鍼灸治療が行える真の鍼灸師を育成します。
中医学の治療本来の目的が人間の自然治癒力を高めることにあると言えます。現代医学が主として疾病発生後に行う治療であるのに対し、中医学は発生後の治療はもとより、人間が本来持っている抵抗力を高め疾病を予防することにあります。鍼灸医学の原点は、この中医学の優れた予防医学である“未病治療”にあるのです。
鍼灸医療を学ぶ上での大きな魅力は、卒業後の進路の将来性にあります。本校では、鍼灸の専門分野での技術習得をはじめ、中医学と現代医学の論理と倫理を徹底的に学習し、現代の臨床治療に直結する鍼灸師を輩出することを目的としています。独立開業、各医療福祉施設勤務、スポーツトレーナーなど、卒業後の進路が大きく開かれており、もちろん国家試験の対策も独自のシステムにより万全の体制でサポートしていきます。